全習法と分習法を上手に使い分けよう

走り幅跳びの練習で、全習法と分習法を取り入れていますか?
どんな競技でも上達の速度は、練習形態によって変わってくるものですが、その一つの練習方法に全習法と分習法があります。

 

例えば、走り高跳びの助走の練習課題を3つの部分@ABに分け、まず@だけを、次にAだけを、最後にBだけをやるのが分習法です。

全習法と分習法

 

それから、それぞれが一定のレベル以上に高まった後に、@ABを一本化して行う練習が全習法です。

 

 

一般的には、初心者には分習法が良く、技能水準が高い中上級者が全習法が効果的と言われます。

 

というのも、初心者が全習法から入ると、練習の主旨を絞り込めず、上達の効率が悪くなります。

 

その結果、走り幅跳びの上達に時間と労力がかかるわりに記録が伸びないために、やる気を失いやすくなるのです。

 

 

ですが、分習法から入れば練習の主旨を絞り込めて上達効率が上がるため、課題にも集中でき、結果、モチベーションも上がり、ますます上達効率も高まるのです。

 

走り幅跳びの場合なら、具体的には、まずは長い助走練習を行い、そこで見つかった課題を細部ドリルで修正し、最後にもう一度全助走で行うようにします。

 

スピードのある助走では修正できない細かな部分があるはずなので、動作を一つずつゆっくり正確に行って確認し、個々課題を克服していくという流れでやるわけですね。

 

 

これまでに数多くのトップ選手を育成してきた優れた一流指導者は、練習方法もやはり一味違います。

 

私は一流指導者というのは、学習者に合わせて指導ができる人だと思っています。

 

走り幅跳びの練習もこの全習法と分習法を上手に使い分ければ、今のコロナ渦の中でも短時間の練習で自己ベストが更新できたり、経験が浅い指導者でも自信もって指導できるようになれるはずです。

 

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